ロードマップを公開するということはソフトウェア企業にとって困難なだけでなく、ある意味危険を伴う行為です。一方で、開発者の皆様が不必要な作業を行わなくていいように、次のバージョンで何が追加されるのかといったことを伝えていくということも我々としては必要だと考えています。例えば、我々が何か新しいコンポーネントの開発を計画しているのであれば、開発者はそれを自分で実装しなくていいということを知りたいはずです。他にも例えば、昨年の例ですが、ある開発者がExt GWTでChromeのサポートが必要だと昨年考えたとします。もし、我々がExt GWT 2.1でChromeをサポートするとアナウンスしていなかったら、その開発者は独自にChromeサポートを実装していたはずです。
一方で、特定の機能追加を表明してしまった場合、その事実が我々の開発行為をある意味束縛するようになってしまうことがあります。時にその機能は想定していたよりも実装が困難なため、実装時期を遅らせる必要があります。時には全く新しいアイディアを思いつき、それがロードマップに記載していた他の機能より遥かに有用なものであるため、そのアイディアを優先して実装することもあります。そして時には、小さな追加機能として考えていたものが、雪だるま式に膨れ上がり全く別の製品としてリリースすることもあります(例:Ext Designer)。
こういった現実をふまえて、ロードマップは継続的に更新されていきます。従って、ロードマップがある日突然変更されても、驚いたり怒ったりしないでください。他の選択肢としては、ロードマップを公開しないということもあります(あるいは退屈で具体性もなく何の意味もない内容のロードマップにするか)。下記のロードマップはあくまでも我々の製品が今後どうあるべきかということに関する現時点でのアイディアであり、また実装に関して十分な情報がない機能な製品については除外されている、ということを是非ご理解ください。